◆トップコート
赤城 「それでは、トップコートを塗る作業に入ります。
トップコートは、ガラス系コーティングが完全硬化する1ヶ月くらいの間の保護被膜として塗ります。
もし、ウォータースポットなどができても、トップコートが犠牲被膜となります」
光男 「すぐウォータースポットができたことってありますか?」
赤城 「雨の場合は、うちではないんですが、作業完了後に雪が降っている時にお車をお返しした時に、ウォータースポットが目立つといって呼ばれたことが2回あります。
白い、楕円形がつぶれたような大きな輪でした」
光男 「どうして雪がウォータースポットになったんでしょうか?」
赤城 「私の根拠もない想像ですが、夏の夕立の後にウォータースポットができやすいという話をしましたが、それに似ていて、空気中の汚れた物質を取り込んだ雪がボディ上に乗っかり、ボディ上にはり付いたのではないかと思います。
雨なら流れますけど、雪だと乗ったままですものね」
光男 「そうなんですか~」
赤城 「まあ、私の想像ですけど。
2回とも、チラチラ降って、大雪にはなりませんでした。
いずれにせよ、雨や雪が降っている中でお返しするのは、極力避けたいですね。
今回みたいに、一晩置いてからお返ししたいです。
トップコートを塗っていても」
光男 「さきほど、トップコートを塗るとスベスベになると聞きましたが・・・」
赤城 「ええ、このクロスで拭いてみてください」
光男 「本当ですね」
裕太 「どれどれ、俺も・・・うん、ツルツルしてる」
赤城 「ボディをツルツル、スベスベにすることは、キズを付きにくくする効果もあります。
自分で洗車する際も、もしボディ上に砂やホコリが乗っていても、表面がスベスベだとキズは付きにくいですが、ザラザラだと引っかかってキズができやすいということになります」
赤城は、トップコートを湿らせたクロスにスプレーして、ボディに塗り広げ、その後すぐに乾いたクロスでから拭きしながら、車全体にトップコートを塗る作業を進めていきました。