〔症状〕
洗車後にボンネットに触れたら、ザラザラしている。
ボンネット、天井に茶色い点々が付いている。爪で軽く引っ掻くと取れる。でも、あちこちにあるので、全部取るのは大変そう。
〔発生原因〕
鉄粉は、文字通り鉄の粉で、見えにくいほど細かい物から茶色い点々として見えるものもあります。雪が深い地方では、道路中央の消雪パイプから勢い良く水が出てきますが、このサビ混じりの水のせいで、ドア下半分がまっ茶色の車が多く走っています。
軽油車の排気ガスにも鉄粉は存在しますし、路面電車、電車のブレーキ時に発生する鉄粉も線路近くに多く飛んできます。
放置すると塗装に突き刺さった鉄粉が錆び、塗装の下の鋼板を錆びさせることもあります。
〔対処方法〕
・スプレーすると紫色になるケミカルはおすすめしません
鉄粉と反応して紫色になるケミカルがあります。アルミホイール用、ボディ用の物がありますが、ボディにこのタイプを使用するのは、当方はおすすめいたしません。
少し放置するとムラになったり、塗装の中には酸化鉄を含んだ物もあり、塗装自体の色が変色してしまうこともあるそうです。
・ネンドで落とすのが一般的ですが、細かなキズがたくさん付くことも
鉄粉は、水で湿らせたボディの上をネンドを滑らせて、塗装に突き刺さった鉄粉をからめ取る方法が一般的ですが、強い力でこすると細かなキズが付くことがあります。市販のネンドでしたら、赤い粗いタイプでなく、青などの細かいタイプを使用してください。
黒などのキズが見えやすい塗装の場合、どんなにやさしくネンドを滑らせても、塗装の微妙な凹凸(ゆず肌)の上面が少し白くなることがあります。充分に水をかけ、天井の端など目立たない箇所で試してから、注意深くネンドがけをしてください。ネンドが手から滑って地面に落ちた場合、砂や小石を噛みますので、捨てるしかありません。
・最近は、ネンドタイプのスポンジがあります
スポンジの片面にネンドというよりゴムのような物を貼り付けたネンドスポンジという物があります。鉄粉がある時はシャリシャリと音がしたり、異物感があるのですが、鉄粉がなくなるとスムーズに動くようになります。手にもフィットしやすく、滑って飛んで行くことも少ない物です。
ネンドと同様、水を充分にかけたボディに対して、軽い力でこすってください。
次項以上のペイントミスト、虫も取れます。
〔当方からのおすすめアイテム〕
「ネンドスポンジ」
スポンジの片側にゴムのような物が貼り付いている物です。軽い力でボディ上をこするだけで鉄粉などの異物が取れるスグレモノです。
詳しい内容は、「ネンドスポンジ」のページをご覧ください。