「マニアの眼」でチェック

◆「マニアの眼」でチェック

裕太「うわ～。すごく光ってるね～」

光男「ありがとう。ほめてもらって。
でも、水銀灯の下で「マニアの眼」で見ると、アラが見えてしまうんだ」

裕太「えっ？この車のこの状態で、不満な所があるの？」

光男「うん。わかるかな～。
じーっと見てると、結構ボンネットに細かいキズがあるのが見えないかい？」

裕太「どれどれ･･･。いや～、見えないな～」

光男「見えない方が、幸せなんだ。
このキズが見えちゃうと、要らないストレスがたまってしまう･･･
早く磨かなきゃ！、コーティングしなきゃ！と思ってしまうんだ」

裕太「じゅ～ぶん、キレイだぜ！」

光男「ありがとう。あと、ココ、ウォッシャーノズルの近くに、だ円型の点々があるのが見える･･･？

裕太「う～ん･･･。あっ、ココから見ると、見える･･･」

光男「これがウォータースポットって言うんだ。
いくら手で磨いても、消しきれない･･･。
最大の悩みかな･･･」

裕太「どうして、できるのかな？」

光男「雨や洗車の時の水の中の不純物が水玉状に残って固まった物らしい」

裕太「絶対取れないの？」

光男「プロの磨き屋だと落ちるかもしれないけど、俺の磨きでは、無理だね」

裕太「光男でも･･･？」

光男「うん。お手上げ･･･。洗い残しは無いな･･･。チェック終了。じゃあ、裕太の車を洗おうか」