◆ガソリンスタンドでの手洗い洗車
光男 「へえ~、シートにカバーかけて、マットを敷いたりするんだ・・・」
裕太 「オイル交換のときもしてるよ」
光男 「洗車の時もやるんだ・・・」
順平は車を洗車場に移動すると、車から降り、窓が開いていないかどうか、バイザーの中に手を入れて確認しました。
続いて、高圧スプレーガンでボディ全体を洗い始めました。
光男 「ここの高圧ガンも水圧が強そうだね」
裕太 「コイン洗車場では振り回されたもんな~」
次に、下まわり(タイヤ、ドアよりも下の部分など)をバケツに入っていたスポンジで洗い始めました。
光男 「ふう~ん。最初に下回りを洗うんだね」 (参考:)
裕太 「いろんな流派があるんじゃないの?」
光男 「スポンジを別にすれば、下まわりを先に洗ってもいいし、
洗い終わりに、腰を曲げて下まわりを洗うより、気分的に楽かもしれない・・・」
裕太 「ここの洗車って、ためになる?」
光男 「うん。いろいろ参考になるね。さすが≪洗車専門店≫だ」
順平はフカフカの泡をボディに大量にふりかけ、羊毛ムートンで洗い始めました。
裕太 「すごい泡の量だな~」
光男 「あのフカフカな泡は、素人には真似できないね。両手に持ってるムートンも高そうだし」
裕太 「あんだけ泡をかければ、やさしく洗えるんだろうな。 あっ、洗い方、すんごい早い!」
光男 「トレーニングされているね。無駄な動きがない」
順平はボディを洗い終え、泡を流し始めました。
裕太 「ずいぶん長く水で流すんだな~」
光男 「泡を洗い流すってこともあるけど、今かけているのはコート剤だと思うよ」
裕太 「コート剤?」
光男 「コーティング剤のことだよ。
水をはじくコーティング剤をかけているんだと思う。
今から、また水をかけると思うから、水のはじき方を見てみよう」
裕太 「ああ、機械のスイッチを触った・・・あっ、すごい水はじき・・・。
コーティングって手でゴシゴシかけなくても、水みたいにホースでかけるだけで、できちゃうんだ?!」
光男 「世の中、進歩してるからね~。
カーショップにも、濡れたボディにスプレーするだけでコーティングできるタイプがいっぱい並んでるよ」
裕太 「ふ~ん」
順平はもう1人の担当と、細長いクロスを使って水を拭き始めました。
光男 「あのクロスはすごいね。 かなり大判のクロスだね」
裕太 「プロ用だね。 あのシューシューやってるのは、何かな?」
光男 「あれは、隙間の水をエアで飛ばしてるんだよ。
この前、俺のブロアーで水飛ばしやっただろ?
裕太はいつもは洗いっぱなしだろ?」
裕太 「うん、洗車機から出たら、スピード出して乾かしてる」
光男 「裕太の車はミニバンだから、後の窓の隙間とかに水が残りやすくて、
あとでツーっと垂れて乾くと、シミになったりするよ。
ウォータースポットって、雨よりも、洗車のときの水道水の方が残りやすいんだって」
裕太 「へえ~。あっ、終ったみたい」